短期的見通し速報blog
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YS総合研究所では、論理的かつ統計的に一定の根拠がある投資方法の開発を目指しています。長期(1-2年)、中期(3ヶ月)、短期(1ヶ月)に分けて、グローバルな投資資金の視点で、数値的根拠に基づき、それぞれの見通しを考察し、事前設定したルールや銘柄選定条件に合致した銘柄を毎日公開し、その後の成果をフォローして選定条件のブラシアップすることを目標としております。当サイトを訪問された方の株式投資スキルの向上の一助になれば幸いです。なお、実際の投資は自己責任でお願いします。


■短期的な今後の見通し  11/15更新
[市況]
11月14日、NYダウとNASDAQは下落しました。11月15日の日経平均先物は、前日比140円安で寄り付くと、午前中は210円安から10円高と上昇に転じ、午後は140円安から0円安の間でもみあって、結局、前日終値と同値で取引を終えました。日経平均は42円安の21803円で引け、出来高は15.01億株と比較的高水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

11月14日の米国市場では、目先の戻りを期待した買いが先行しましたが、中国の10月の小売売上高が中国景気の減速を意識させる内容だったことから、世界景気の先行きに対する警戒感が広がり、結局は売りが優勢となりました。アップルや金融株の下げも重石でした。
11月15日の日本市場では、前日の米国株安が投資家心理を悪化させ、リスク回避目的の売りが優勢となりました。外国為替市場で円相場が強含んだことも重石となりました。一方、アジア株高を受けて下値では買い戻しが入り、相場を下支えしました。

[テクニカル視点]
日経平均は9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。
総合乖離率は-7.3%とマイナス幅を拡げ、200日線との乖離率も-2.4%とマイナス幅を拡げました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスであり、中期トレンドにも赤信号が点灯しています。
また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の下にあります。

NYダウは、9日線と25日線の下にあり、200日線を下回りました。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました。

日米市場(日経平均とNASDAQ)の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、前日より0.7ポイント拡大して+2.8ポイントとなり、中長期的には日本市場が米国市場より610円ほど割高であることを示しています。

[ファンダメンタルの現状認識]
市場は現在、「英国のEU離脱やトランプ大統の政策が金融市場に与える影響」「中国景気が世界経済に与える影響」「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の成否」「米国の景気、雇用状況、住宅市況」「米国の利上げが新興国市場に与える影響」「中東やウクライナの情勢をめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

米国の7~9月期のGDP確定値は前期比年率3.5%増で、4~6月期の4.2%から低下しました。主要企業の7~9月期の決算には、貿易摩擦の影響が出始めています。

米国の9月の製造業受注、9月の耐久財受注、9月の鉱工業生産指数、10月の非ISM製造業景況指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月のニューヨーク連銀製造業景気指数は市場予想を上回りました。一方、9月の小売売上高、10月のISM製造業景況指数、10月のシカゴ購買部協会景気指数、10月のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を下回りました。経済指標は7勝4負で、景気面では強気材料ですが、利上げがしにくくなるという面では弱気材料です。

米国の10月の雇用統計によれば、非農業部門の雇用者数は前月比25万人増で、市場予測の20万人増を上回りました。失業率は3.7%で、前月の3.7%から横ばいでした。また、平均時給は+0.2%で、予想値の+0.2%と一致しました。雇用は景気面では強気材料ですが、利上げがしやすくなるという面では弱気材料です。

米国の9月の中古住宅販売仮契約指数、10月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、9月の新築住宅販売件数、9月の中古住宅販売件数、9月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。8月のS&Pコアロジック/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+5.5%で、市場予想の+5.8%を下回りました。住宅関連の指標は2勝4負で、景気面では弱気材料ですが、利上げしにくくなるという面では強気材料です。

世界的に景気後退リスクは縮小しつつあるようですが、先進国の財政赤字が根本的に解決されるには時間がかかりそうです。先進国は大規模な財政出動を容認する方向に舵を切りつつあり、長期金利は緩やかな上昇を続けています。ただ、長短金利の差が縮小傾向にある点は要注意です。

各国の金融政策に目を向けます。FRBは次の利上げ時期を模索中です。ECBは、政策金利をさらに一段引き下げ、民間銀行が中央銀行に預ける際のマイナス金利の幅を-0.2%まで拡大し、さらに国債の買い取りを含む量的緩和に踏み込んでいます。ただ、それまで600億ユーロだった債券買い入れの規模は2018年1月から300億ユーロに減額されており、年内には終了予定です。日銀は、2%のインフレ目標を設定したほか、マネタリーベースが年間約80兆円に相当するペースで増加するよう調整しており、また、ETFを従来の2倍の6兆円まで買い入れ、さらにマイナス金利を導入するなどの金融緩和策を継続中です。加えて、長期金利の操作と金融緩和の継続期間を明確化するとしています。

金融不安の気配を知る上で参考になるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は、2014年5月までの2年5か月ほどは下降傾向にありましたが、その後は上昇傾向にあります。直近では、11月9日が2.6181%、11月12日が2.6141%、11月13日が2.6161%と推移しています。ギリシャの財政危機直前(2011年5月3日)の0.346%を上回り、さらに2012年1月5日につけたピークの0.5825%をも上回っており、世界的に債務が大きく膨らんでいることを示しています。金融システム危機はいつ再燃してもおかしくない水準と言えます。なお、2018年11月9日に記録した2.6181%が、ここ5年の最高金利です。

日経平均採用銘柄全体では、予想PERが12.3、PBRが1.14となっています。1~3月期の決算発表にともない、予想ROE(企業の今期収益力の見通し)は9.3%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸び率は-2.0%で、これは3か月前より2.6ポイント改善されています。

イールドスプレッドの日米差は、OECDが発表した2019年予想実質GDP伸び率の日米差(-1.6ポイント)や予想PER、金利差などを勘案すると、日本市場が米国市場より3.63ポイント(日経平均で17550円程度)割安であることを示しています。日本市場は長期的には大幅に割安です。

[今後の見通し]
日経平均は、NYダウの下落と連動して下げました。結果、NYダウに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.6%となり、日経平均の割安幅は430円から140円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-890円~-140円の間で推移しています。
一方、中長期的に見ると、日本市場はファンダメンタル面では米国市場よりかなり割安ですが、テクニカル面ではやや割高となっています。

日米の長期金利の差は3.04ポイントから3.03ポイントに縮小し、ドル円相場は円高方向に推移しました。

テクニカル面では、米国市場は短期的・中期的に下降トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に下降トレンドです。
ファンダメンタル面も見てみましょう。LIBOR銀行間金利は、ここ5年の最高値を直近で更新しており、金融システム不安が再燃する恐れがあることを示しています。ドイツ銀行やイタリア銀行をはじめ、ユーロ圏の金融機関の健全性が保たれているのかが懸念されています。
上海銀行間取引金利は落ち着いていますが、今後も株価の急激な変化には注意が必要です。また、北京と上海の不動産価格は横ばいですが、国有企業や地方政府の不良債権問題には引き続き注意が必要です。
米国の経済指標は好転しており、追加利上げの加速が予想されます。また、目先の長期金利は上昇傾向にあります。これは対ドルで円安要因です。
欧州市場でも景気回復の兆しが見られます。ECBは量的緩和やマイナス金利政策を継続していますが、4月からは量的緩和は縮小されています。

11月15日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や、10月の小売売上高、11月のニューヨーク連銀製造業景気指数、11月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数のほか、ウォルマート、NVIDIA、ノードストローム、アプライド・マテリアルズなどの四半期決算が注目されるでしょう。

今日の日経平均は、想定範囲内で推移し、上値は目安のラインを250円ほど下回り、下値は目安のラインを110円ほど上回りました。目先は、25日線(現在22070近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ(現在21610円近辺)が下値の目安になりそうです。
■今週の日経平均の動きと投資スタンス  11/11更新
[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場では、中間選挙の結果がほぼ想定どおりだったことから、目先の不透明感がやわらいだとの見方が広がり、買いが優勢となりました。
中長期的には、「米政治の混乱」「FRBの利上げ」「貿易戦争の激化」「欧州の銀行の信用力不足」「中国をはじめとする新興国の景気減速」「中東やウクライナにおける地政学的リスクの高まり」「朝鮮半島情勢」などに引き続き注意が必要です。

2019年の実質GDP予想値を考慮すると、日米市場のイールドスプレッドの差は、日本市場が3.41ポイントの割安であることを示しています。割安の要因は、PERの差(S&P500のPERは16.8、日経平均採用銘柄の今期予想PERは12.7)や金利の差、GDP伸率の差などです。2019年の日米のGDP伸び率の差が、OECD予想値に比べて3.4ポイントぶん拡大する(日本が下方修正されるか、米国が上方修正される)か、あるいは日経平均採用銘柄の今期予想PERが22.4程度になれば(今期業績が下方修正されるか、あるいは日経平均が39340円程度となれば)、日米市場は均衡する、と解釈できます。中長期的には、日本市場は現在、米国市場より16990円ほど割安です。

[日経平均上昇の条件]
日経平均がさらに上昇するためには、

1.米国市場の上昇
2.従来以上の今期予想増益率のUP
3.日米の金利差の拡大と一段の円安
4.日本の2019年GDP予測値(現在+1.21%)の上方修正
5.外国人の買い越し

などの環境が必要です。
最近の動きを見ると、

1.先週のNYダウの週足は、陽線となりました。日足は200日線の上にあり、一目均衡表の雲の中にあります。NASDAQの週足も陽線で、日足は200日線の下にあり、一目均衡表の雲の下にあります。
今週は、住宅関連の指標や、米企業の四半期決算発表、10月の消費者物価指数、10月の小売売上高などが株式市場に影響を与えるでしょう。NYダウが200日線の上を維持できるかどうかに注目したいと思います。
2.日経225採用銘柄のROE予想値は9.2%で、3か月前と同水準です。また、今期業績予想の伸び率は-2.4%で、こちらは3か月前より2.2ポイント改善されています。
3.日米の金利差は3.10ポイントから3.07ポイントに縮小しましたが、為替は1ドル112円台から114円台と円安方向に推移しました。
4.OECDが発表した2019年の実質GDP伸び率の予想値は、日本+1.2%、米国+2.8%となっており、この面では日本市場が1.6ポイント劣っています。
5.10月第5週は買い越しでした。11月第1週も買い越しとなった可能性が高く、今週も買い越しが予想されます。


[テクニカル視点]
直近の日経平均株価は、一目均衡表の雲の下にあります。総合乖離率は-2.7%と先週よりマイナス幅を縮め、200日移動平均線乖離率も-0.6%と先週よりマイナス幅を縮めました。3つの要素すべてがマイナスであり、中期的トレンドには赤信号が点灯しています。一方、日経平均25日線の下にありますが、9日線の上にあり、短期トレンドには黄信号が点灯しています。

日経平均とNASDAQの200日線乖離率の差は+0.9ポイントと先週よりプラス幅を縮め、日経平均が200円程度割高であることを示しています。

NYダウは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の中にあります。NASDAQは、9日線の上にありますが、25日線と200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が、中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場では、「米国の利上げ」「米政治の先行き不透明感」「EU圏の銀行の信用力不足」「新興国の景気減速」「貿易戦争の激化」「中東情勢やウクライナ情勢の悪化」などがリスク要因となっています。
中国の不動産価格は大都市では横ばいですが、中国全体の不良債権問題は解消されていません。処理を急ぐと市場の下落を招き、処理が先延ばしにされると景気後退が長引く恐れがあります。
LIBOR金利は、ここ5年の高値を直近で更新し続けています。世界全体の不良債権が増え続けていることを示しており、金融不安再燃の可能性が意識されています。
一方、好材料としては、米国の利上げが緩慢なペースで行われる可能性、トランプ大統領の政策への期待感、ECBや日銀が強力な金融緩和策を継続していることなどが挙げられます。ただ、ECBの国債買い入れ額は4月から段階蹄に減額されており、年内には終了する予定です。EUは金融正常化へ向けて動き出しています。

テクニカル面を見ると、米国市場は、短期的・中期的にもみあいです。日本市場は、短期的にはもみあいで、中期的には下降トレンドです。

日米の長期金利の差は先週より縮小しましたが、為替は週間では円安方向に推移しました。今週は、112円台から114円台での動きが予想されます。

先週の日経平均は、想定レンジ内で推移し、上値は目安のラインを470円ほど下回り、下値は目安のラインを210円ほど上回りました。今週の日経平均は、ボリンジャーバンド+2σ(現在23630円近辺)が上値の目安に、25日線-200円(現在22100円近辺)が下値の目安になりそうです。

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