短期的見通し速報blog
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YS総合研究所では、論理的かつ統計的に一定の根拠がある投資方法の開発を目指しています。長期(1-2年)、中期(3ヶ月)、短期(1ヶ月)に分けて、グローバルな投資資金の視点で、数値的根拠に基づき、それぞれの見通しを考察し、事前設定したルールや銘柄選定条件に合致した銘柄を毎日公開し、その後の成果をフォローして選定条件のブラシアップすることを目標としております。当サイトを訪問された方の株式投資スキルの向上の一助になれば幸いです。なお、実際の投資は自己責任でお願いします。


■短期的な今後の見通し  10/28更新
[市況]
10月27日、NYダウは下落し、NASDAQは上昇しました。10月28日の日経平均先物は、前日比150円安で寄り付くと、午前中は160円安から70円安と下げ幅を縮め、午後は150円安から50円安と下げ幅を縮めて、結局70円安で取引を終えました。日経平均の終値は67円安の23418円で、出来高は11.83億株と低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

10月27日の米国市場では、欧米で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることから、行動制限強化の動きが進むとの懸念が高まり、売りをさそいました。一方で、業績が感染症の影響を受けにくいハイテク株は買われました。NYダウは3日続落し、NASDAQは反発しました。
10月28日の日本市場では、欧米で新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増加していることや、外国為替市場で円相場が円高ドル安方向に推移したことなどが重石となり、売りが優勢となりました。もっとも、中長期的な先高観や、日銀によるETF買い観測などが支えとなり、下値では買いが入りました。日経平均は3日続落しました。

[テクニカル視点]
日経平均は、9日線の下にあり、25日線を下回りました。短期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました。
総合乖離率は+7.7%と前日よりプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+6.4%と前日よりプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青信号が点灯しています。
また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

NYダウは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の中にあります。NASDAQは、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

日経平均とNASDAQの200日移動平均線と株価の乖離率の差は、前日より0.9ポイント拡大して-10.0となり、中長期的には日経平均がNASDAQより2340円ほど割安であることを示しています。また、日経平均とNYダウとの比較は、日本市場が1.6ポイント(日経平均換算で370円)割安であることを示しています。

[ファンダメンタルの現状認識]
市場は現在、「新型コロナウイルスの感染拡大」「中国景気が世界経済に与える影響」「英国のEU離脱」「米中貿易摩擦」「トランプ大統の政策が金融市場に与える影響」「日本経済のデフレ脱却の成否」「消費増税が景気に与える影響」「米国の景気、雇用状況、住宅市況」「中東やウクライナの情勢をめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

米国の4~6月期のGDP確定値は前期比年率31.4%減で、改定値の31.7%減から上方修正されました。また、4~6月期の米企業の決算は、景気に敏感とされる業種の落ち込みは激しいものの、ハイテク株が好調で、全体としては市場の想定ほどには悪化していません。

米国の9月の耐久財受注、9月の小売売上高、9月のISM非製造業景況指数、9月のミシガン大学消費者信頼感指数、9月のシカゴ購買部協会景気指数、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、8月の製造業受注、9月の鉱工業生産指数、9月のISM製造業景況指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、10月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は6勝5負で、景気面ではやや強気材料ですが、さらなる金融緩和が期待しにくいという面ではやや弱気材料です。

米国の9月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比66万1000人増で、市場予想の85万人増を下回りました。一方、失業率は7.9%で、前月の8.4%から改善されました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、さらなる金融緩和が期待しやすいという面では強気材料です。

米国の8月の中古住宅販売仮契約指数、9月の中古住宅販売件数、9月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、9月の住宅着工件数、9月の新築住宅販売件数は市場予想を下回りました。また、8月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+5.2%で、市場予想の+4.2%を上回りました。住宅関連の指標は4勝2負で、景気面では強気材料ですが、さらなる金融緩和が期待しにくいという面では弱気材料です。

先進国の財政赤字が根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうですが、先進国は大規模な財政出動を容認する方向に舵を切りつつあります。にもかかわらず、景気後退リスクが意識されており、長期金利が下降傾向にあることは気がかりです。

米欧日の金融政策に目を向けます。FRBはゼロ金利政策を少なくとも2023年末まで継続すると表明しました。また、米国債などを月1200億ドル買い入れ、購入ペースを維持するとしています。ECBは、民間銀行が中央銀行に預ける際のマイナス金利の幅を-0.5%とし、国債の買い取りを含む量的緩和政策を「2021年6月までに1兆3500億ユーロ」に拡大しました。日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続していますが、加えて、国債の買い取り上限を80兆円から無制限に拡大し、ETFを従来の6兆円の2倍の12兆円まで買い入れるとしています。さらに、企業の資金繰り支援として、社債やCPなどの買い取り枠を20兆円まで拡大しました。

金融不安の気配を知る上で参考になるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は、3月に急上昇しましたが、ここ5か月は低下しています。直近では、10月22日が0.2147%、10月23日が0.2165%、10月26日が0.2222%と落ち着きつつあり、金融不安の気配は見られません。これは、FRBがジャンク債買い取りを含む無制限の金融緩和を継続していることや、大規模な財政出動の効果だと思われます。なお、2018年12月20日に記録した2.8237%が、ここ5年の最高金利です。

日経平均採用銘柄全体では、予想PERが22.5、PBRが1.10となっています。直近の四半期決算発表にともない、予想ROE(企業の今期収益力の見通し)は4.9%となり、これは3か月前より1.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸び率は-20.6%で、こちらは3か月前より17.7ポイント悪化しています。

イールドスプレッドの日米差(1.3ポイント)と、OECDが発表した2021年予想実質GDP伸び率の日米差(-2.4ポイント)とを勘案すると、中長期的には日本市場は米国市場より1.11ポイント(日経平均換算で4690円)ほど割高となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、前日のNYダウの下落と連動して下げました。結果、NYダウに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.9%となり、日経平均の割高幅は480円から670円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-80円~+670円の間で推移しています。

日米の長期金利の差は0.78ポイントから0.75ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

テクニカル面では、米国市場は短期的・中期的にもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。
ファンダメンタル面も見てみましょう。LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムに対する懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。
中国では、不動産価格下落のニュースが散見されており、国有企業や地方政府の不良債権問題に引き続き注意が必要です。
米国では、金融緩和措置が長期化しそうです。長期金利も低い状態が続いており、対ドルで円高が進みやすい状況です。
欧州経済は悪化しています。ECBはマイナス金利政策を継続しており、また、新型コロナウイルスの感染拡大による景気減速に対応するため、量的緩和を拡大しました。加えて、EU首脳会議は、およそ92兆円規模の復興基金の設立で合意しました。

10月28日の米国市場では、ボーイング、GE、マスターカード、ビザ、ギリアド・サイエンシズ、アムジェン、イーベイ、フォード・モーターなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大への対応や、米中関係、米大統領選に関する報道なども株式相場に影響を与えそうです。

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを270円ほど下回り、下値は目安のラインを50円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ(現在23620円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ-100円(現在23180円近辺)が下値の目安になりそうです。
■今週の日経平均の動きと投資スタンス  10/18更新
[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場では、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感と、追加の経済対策をめぐる不透明感が重石となり、株価指数は下落しました。
中長期的には、「新型コロナウイルスの感染拡大がもたらす長期的な景気後退」「ハイイールド債のデフォルトが信用収縮をひき起こす恐れ」「自国中心主義の世界的な広まり」「貿易戦争の激化」「中国をはじめとする新興国の景気減速」「中東やウクライナ、朝鮮半島における地政学的リスクの高まり」などに引き続き注意が必要です。

2021年の実質GDP予想値と日米市場のイールドスプレッドの差を勘案すると、日本市場は米国市場より1.08ポイントの割高となっています。割高の要因は、PERの差(S&P500のPERは25.6、日経平均採用銘柄の今期予想PERは22.6)や金利の差、GDP伸率の差などです。2021年の日米のGDP伸び率の差が、OECD予想値に比べて1.08ポイント縮小する(日本が上方修正されるか、米国が下方修正される)か、または日経平均採用銘柄の今期予想PERが18.2程度になるか、あるいは日経平均が18910円程度となれば、日米市場は均衡する、と解釈できます。中長期的には、日本市場は4600円ほど割高です。

[日経平均上昇の条件]
日経平均がさらに上昇するためには、

1.米国市場の上昇
2.従来以上の今期予想増益率のUP
3.日米の金利差の拡大と一段の円安
4.日本の2021年GDP予測値(-0.5%)の上方修正
5.外国人の買い越し

などの環境が必要です。
最近の動きを見ると、

1.先週のNYダウの週足は、陰線となりました。日足は200日線の上にあり、一目均衡表の雲の上にあります。NASDAQの週足も陰線で、日足は200日線の上にあり、一目均衡表の雲の上にあります。NYダウが25日線の上を維持できるかどうかが注目点です。
2.日経225採用銘柄のROE予想値は4.9%で、これは3か月前より1.2ポイント悪化しています。また、今期業績予想の伸び率は-21.0%で、こちらは3か月前より19.3ポイント悪化しています。
3.日米の金利差は0.74ポイントから0.81ポイントに拡大しましたが、為替は1ドル105円台から104円台と円高方向に推移しました。
4.OECDが発表した2021年の実質GDP伸び率の予想値は、日本-0.5%、米国+1.9%となっており、この面では日本市場が2.4ポイント劣っています。
5.10月第2週は買い越しでした。10月第3週は売り越しだった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。


[テクニカル視点]
直近の日経平均株価は、一目均衡表の雲の上にあります。総合乖離率は+9.2%と前週よりプラス幅を拡げ、200日移動平均線乖離率も+6.9%と前週よりプラス幅を拡げました。3つの要素すべてがプラスであり、中期的トレンドには青信号が点灯しています。一方、日経平均は9日線の下、25日線の上に位置しており、短期トレンドには黄信号が点灯しています。

日経平均とNASDAQの200日線乖離率の差は、前週より2.5ポイント縮小して-11.0となり、日経平均が2590円ほど割安であることを示しています。また、NYダウとの比較では、日経平均が1.2ポイント(日経平均換算で280円程度)割安となっています。

NYダウは、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が、中期トレンドには青信号が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場では、「新型コロナウィルスの感染拡大」「原油相場の低迷」「世界的な長期金利の低下傾向」「米企業業績の悪化」「ハイイールド債市場の下落」「信用収縮にともなう金融市場の混乱」「米中貿易戦争激化にともなう世界景気の減速」「EU圏の銀行の信用力不足」「朝鮮半島・ウクライナ・中東情勢の悪化」などがリスク要因となっています。
また、直近のLIBOR金利は低下傾向にありますが、3月には短期金利が低下しているにもかかわらずLIBOR金利が上昇するという動きも見られ、金融不安再燃のおそれが意識されていました。
一方、好材料としては、米国が3兆ドル規模の経済対策を打ち出したこと、FRBがゼロ金利政策を維持しており、また、ジャンク債の購入など企業への直接的な金融支援を打ち出したこと、日銀が金融緩和策を継続していること、日本政府がリーマンショック時を超える規模の経済対策を打ち出したこと、ECBがマイナス金利の深掘りと量的緩和の拡大を決めたこと、EU加盟諸国が大規模な経済対策を打ち出していることなどが挙げられます。

テクニカル面を見ると、米国市場は、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日本市場も、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。

日米の長期金利の差は拡大しましたが、為替は円高方向に推移しました。今週は、1ドル105円台から104円台での動きが予想されます。

今週は、米国の第3四半期のGDP成長率や、9月の個人所得、9月の耐久財受注などが注目されるでしょう。アルファベット、アップル、アマゾン、フェイスブックなど主力ハイテク企業の四半期決算も、株式市場に影響を与えそうです。
先週の日経平均は、想定レンジを上ぶれしました。上値は目安のラインを120円ほど上回り、下値は目安のラインを340円ほど上回りました。今週の日経平均は、ボリンジャーバンド+2σ(現在23790円近辺)が上値の目安に、25日線(現在23440円近辺)が下値の目安になりそうです。

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