短期的見通し速報blog
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YS総合研究所では、論理的かつ統計的に一定の根拠がある投資方法の開発を目指しています。長期(1-2年)、中期(3ヶ月)、短期(1ヶ月)に分けて、グローバルな投資資金の視点で、数値的根拠に基づき、それぞれの見通しを考察し、事前設定したルールや銘柄選定条件に合致した銘柄を毎日公開し、その後の成果をフォローして選定条件のブラシアップすることを目標としております。当サイトを訪問された方の株式投資スキルの向上の一助になれば幸いです。なお、実際の投資は自己責任でお願いします。


■短期的な今後の見通し  07/27更新
[市況]
7月26日、NYダウとNASDAQは上昇しました。7月27日の日経平均先物は、前日比130円高で寄り付くと、午前中は20円高から190円高の間でもみあい、午後は150円高から70円高の間でもみあって、結局80円高で取引を終えました。日経平均の終値は136円高の27970円で、出来高は9.39億株と低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

7月26日の米国市場では、朝方こそ中国当局によるネット企業などへの規制強化を懸念した売りが先行しましたが、主力ハイテク株を中心に、好決算を期待した買いが次第に優勢となりました。経済正常化の恩恵を受けやすい景気敏感株や消費関連株の上昇も目立ちました。主要3指数はそろって過去最高値を更新しました。
7月27日の日本市場では、前日の米株高を受けて買いが優勢となりました。ただ、日経平均が心理的節目の2万8000円に近付くと目先の利益を確定する売りが出て、上値が重くなりました。ソフトバンクグループや楽天グループが下落したことも投資家心理を冷やしました。日経平均は3日続伸しました。

[テクニカル視点]
日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。
総合乖離率は-3.6%と前日よりマイナス幅を縮め、200日線との乖離率は+0.8%と前日よりプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素のうち2つがマイナスであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。
一方、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の下にありますが、9日線を上回りました。

NYダウは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

日経平均とNASDAQの200日移動平均線と株価の乖離率の差は、前日より0.5ポイント縮小して-10.9となり、中長期的には日経平均が3050円ほど割安であることを示しています。また、日経平均とNYダウとの比較では、日経平均が8.9ポイント(日経平均換算で2490円)割安となっています。

[ファンダメンタルの現状認識]
市場は現在、「新型コロナウイルスの感染拡大」「中国景気が世界経済に与える影響」「米中貿易摩擦」「バイデン政権の経済対策が金融市場に与える影響」「日本経済のデフレ脱却の成否」「米国の景気、雇用状況、住宅市況」「中東やウクライナの情勢をめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

米国の1~3月期のGDP確定値は前期比年率6.4%増で、改定値と一致しました。また、1~3月期の米企業の決算は、概ね良好です。

米国の6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、5月の製造業受注、5月の耐久財受注、5月の小売売上高、6月の鉱工業生産指数、6月のISM製造業景況指数、6月のISM非製造業景況指数、6月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は2勝9負で、景気面では弱気材料ですが、金融緩和が長引く公算が大きくなるという面では強気材料です。

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比85.0万人増で、市場予想の70万人増を上回りました。一方、失業率は5.9%で、前月の5.8%から悪化しました。雇用は、景気面では強気材料ですが、金融緩和の早期縮小につながりかねないという面では弱気材料です。

米国の5月の中古住宅販売仮契約指数、6月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、6月の新築住宅販売件数、6月の中古住宅販売件数、7月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+14.9%で、市場予想の+12.5%を上回りました。住宅関連の指標は3勝3負で、景気・金融緩和の両面から見て中立材料です。

新型コロナウイルスの蔓延による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこれに敏感になっているので、注意が必要です。

米欧日の金融政策に目を向けます。FRBはゼロ金利政策を少なくとも2023年末まで継続すると表明しました。また、米国債などを月1200億ドル買い入れ、購入ペースを維持するとしています。ECBは、民間銀行が中央銀行に預ける際のマイナス金利の幅を-0.5%とし、国債の買い取りを含む量的緩和政策を「2022年3月末までに1兆8500億ユーロ」に拡大・延長しました。日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続しています。加えて、国債の買い取り上限を80兆円から無制限に拡大しました。ETFについては、TOPIXのみ0から12兆円まで買い入れるとしています。さらに、企業の資金繰り支援として、社債やCPなどを20兆円まで買い取るとしています。

金融不安の気配を知る上で参考になるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は、ここ8か月は低下傾向にありますが、3月末と6月末には一時的に上昇しました。直近では、7月21日が0.1378%、7月22日が0.1252%、7月23日0.1288%と上昇は一服していますが、注意が必要です。なお、2021年6月14日の0.1180%が直近の最低金利で、2018年12月20日に記録した2.8237%がここ5年の最高金利です。

日経平均採用銘柄全体では、予想PERが13.7、PBRが1.22となっています。直近の四半期決算発表にともない、予想ROE(企業の今期収益力の見通し)は8.9%となり、これは3か月前より2.9ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸び率は+28.4%で、こちらは3か月前より19.2ポイント改善されています。

イールドスプレッドは、日本-7.3、米国-3.2と日本が4.1ポイント割安ですが、OECDの2021年予想実質GDPの伸び率(日本+2.72、米国+6.01)は3.29ポイント日本が下回っています。これらを総合すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.82ポイント(日経平均換算で3530円)割安となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、前日のNYダウの上昇と連動して上げました。結果、NYダウに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.9%となり、日経平均の割安幅は930円から820円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-930円~-560円の間で推移しています。

日米の長期金利の差は、1.25ポイントから1.27ポイントに拡大しましたが、ドル円相場は円高方向に推移しました。

テクニカル面では、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。
ファンダメンタル面も見てみましょう。LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムに対する懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。
中国では、不動産価格の下落が続いています。国有企業や地方政府の不良債権問題の深刻化も経済成長の足かせとなりつつあり、注意が必要です。
米国では、金融緩和措置が長期化しそうですが、銀行の資本規制緩和終了などの影響で、このところ長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。
欧州経済は悪化しています。EU首脳会議は、新型コロナウイルスの感染拡大による景気減速に対応するため、およそ92兆円規模の復興基金の設立で合意しました。ECBはマイナス金利政策と量的緩和を継続しています。

7月27日の米国市場では、6月の耐久財受注、5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数のほか、アルファベット、アップル、マイクロソフト、ビザ、GE、3M、AMD、スターバックスなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、暗号資産の値動きや長期金利の動向も株式相場に影響を与えそうです。

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを90円ほど下回り、下値は目安のラインを320円ほど上回りました。目先は、25日線-100円(現在28300円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ-200円(現在27720円近辺)が下値の目安になりそうです。
■今週の日経平均の動きと投資スタンス  07/25更新
[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は、好決算の発表が相次いだことや、長期金利が低下したことなどが好感され、株価指数は上昇しました。
中長期的には、「過剰流動がインフレを惹き起こす恐れ」「ファンドなどのデフォルトが信用収縮をひき起こす恐れ」「貿易戦争の激化」「中国の不動産バブルが崩壊する恐れ」「中東やウクライナ、東アジアにおける地政学的リスクの高まり」などに引き続き注意が必要です。

2022年の名目GDP予想値と日米市場のイールドスプレッドの差を勘案すると、日本市場は米国市場より0.97ポイント割安となっています。割安の要因は、PERの差(S&P500のPERは22.4、日経平均採用銘柄の今期予想PERは13.4)や金利の差、GDP伸率の差などです。2021年の日米のGDP伸び率の差が、OECD予想値に比べて0.97ポイント拡大する(日本が下方修正されるか、米国が上方修正される)か、または日経平均採用銘柄の今期予想PERが15.5程度になるか、あるいは日経平均が31670円程度となれば、日米市場は均衡する、と解釈できます。中長期的には、日本市場は4130円ほど割安です。

[日経平均上昇の条件]
日経平均がさらに上昇するためには、

1.米国市場の上昇
2.従来以上の今期予想増益率のUP
3.日米の金利差の拡大と一段の円安
4.日本の2022年GDP予測値(+2.72%)の上方修正
5.外国人の買い越し

などの環境が必要です。
最近の動きを見ると、

1.先週のNYダウの週足は陽線となりました。日足は200日線の上にあり、一目均衡表の雲の上にあります。NASDAQの週足も陽線で、日足は200日線の上にあり、一目均衡表の雲の上にあります。NYダウが25日線の上を維持できるかどうかが、目先の注目点です。
2.日経225採用銘柄のROE予想値は8.9%で、これは3か月前より3.0ポイント改善されています。また、今期業績予想の伸び率は+29.3%で、こちらは3か月前より19.8ポイント改善されています。
3.日米の金利差は1.28ポイントから1.28ポイントと横ばいでした。為替は1ドル109円台から110円台と円安方向に推移しました。
4.OECDが発表した2021年の実質GDP伸び率の予想値は、日本+2.72%、米国+6.01%となっており、この面では日本市場が3.29ポイント劣っています。
5.7月第2週は売り越しでした。7月3週も売り越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。


[テクニカル視点]
直近の日経平均株価は、一目均衡表の雲の下にあります。総合乖離率は-8.4%と前週よりマイナス幅を拡げ、200日移動平均線乖離率は-0.6%とマイナスに転換しました。3つの要素すべてがマイナスであり、中期的トレンドには赤信号が点灯しています。また、日経平均は9日線と25日線の下に位置しており、短期トレンドにも赤信号が点灯しています。

日経平均とNASDAQの200日線乖離率の差は-12.4ポイントで、日経平均が3420円ほど割安であることを示しています。一方、NYダウとの比較では、日経平均が10.2ポイント(2810円程度)割安となっています。

NYダウは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場では、「ハイイールド債市場の下落」「信用収縮にともなう金融市場の混乱」「EU圏の銀行の信用力不足」「中東情勢や東アジア情勢の悪化」などがリスク要因となっています。
直近のLIBOR金利は上昇の気配があり、注意が必要です。2020年3月には、短期金利が低下しているにもかかわらずLIBOR金利が上昇するという動きも見られ、金融不安再燃のおそれが意識されていました。
一方、好材料としては、米国が2兆ドル規模の経済対策を打ち出したこと、FRBがゼロ金利政策を維持しており、また、ジャンク債の購入など企業への直接的な金融支援を打ち出したこと、日銀が金融緩和策を継続していること、日本政府がリーマンショック時を超える規模の経済対策を打ち出したこと、ECBがマイナス金利の深掘りと量的緩和の拡大を決めたことなどが挙げられます。

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日本市場は、短期的・中期的に下降トレンドです。

ドル円相場は、2021年に入ってからは円安方向に推移しています。今週は、1ドル109円台から110円台での動きが予想されます。

今週は、アップル、フェイスブック、マイクロソフト、アルファベット、アマゾンが四半期決算を発表します。また、FRBが金融政策を決定します。米国の第2四半期のGDP速報値や、耐久財受注、個人消費支出なども注目されるでしょう。
先週の日経平均は、想定レンジ内で推移しました。上値は目安のラインを130円ほど下回り、下値は目安のラインを150円ほど上回りました。今週の日経平均は、25日線(現在28490円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ(現在27530円近辺)が下値の目安になりそうです。

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