短期的見通し速報blog
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YS総合研究所では、論理的かつ統計的に一定の根拠がある投資方法の開発を目指しています。長期(1-2年)、中期(3ヶ月)、短期(1ヶ月)に分けて、グローバルな投資資金の視点で、数値的根拠に基づき、それぞれの見通しを考察し、事前設定したルールや銘柄選定条件に合致した銘柄を毎日公開し、その後の成果をフォローして選定条件のブラシアップすることを目標としております。当サイトを訪問された方の株式投資スキルの向上の一助になれば幸いです。なお、実際の投資は自己責任でお願いします。


■短期的な今後の見通し  12/08更新
[市況]
12月7日、NYダウとNASDAQは大幅上昇しました。12月8日の日経平均先物は、前日比170円高で寄り付くと、午前中は230円高から120円高の間でもみあい、午後には290円高まで上昇幅を拡げて、結局290円高で取引を終えました。日経平均は268円高の18765円で引け、出来高は28.19億株と高水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、200万株の買い越しだったようです。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利な状況です。

12月7日の米国市場では、利益確定の売りが先行しましたが、次期政権への政策への期待感から、相場の先高観は根強く、次第に買いが優勢となっていきました。S&P500も、2週間ぶりに最高値を更新しました。
12月8日の日本市場では、米国市場の大幅高を受けて買いが先行しました。為替が円高方向に動いたため、伸び悩む場面もありましたが、引けにかけて買いなおされ、日経平均は年初来高値を更新しました。

[テクニカル視点]
日経平均は9日線と25日線を上回っており、短期トレンドには青信号が点灯しています。総合乖離率は+26.2%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+12.2%とプラス幅を拡げました。日経平均は一目均衡表の雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期的トレンドにも青信号が点灯しています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線を上回っており、9日線と25日線を上回りました。

NYダウは、9日線・25日線・200日線を上回っており、一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、9日線と200日線を上回っており、25日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

日米市場(日経平均とNASDAQ)の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、前日より0.4ポイント拡大し、中期的には日本市場が5.3ポイント(日経平均で990円程度)割高(強い動き)であることを示しています。

[ファンダメンタルの現状認識]
市場は現在、「英国のEU離脱やトランプ大統領選出が金融市場に与える影響」「中国の景気後退が世界経済に与える影響」「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の成否」「米国の景気、雇用状況、住宅市況」「米国の利上げが新興国市場に与える影響」「中東やウクライナの情勢をめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

米国の7月〜9月期のGDP改定値は前期比年率3.2%増で、速報値の2.9%増から上方修正されました。主要企業の7月〜9月期の決算は、概ね良好です。

米国の10月の製造業受注、10月の耐久財受注、10月の小売売上高、11月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、11月のISM製造業景況指数、11月のISM非製造業景況指数、11月のシカゴ購買部協会景気指数、11月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数、11月のニューヨーク連銀製造業景気指数、11月のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を上回りました。一方、10月の鉱工業生産指数は市場予想を下回りました。経済指標は10勝1負で、景気面では強気材料ですが、利上げがしやすくなるという点では弱気材料です。

米国の11月の雇用統計によれば、非農業部門の雇用者数は前月比17.8万人増で、市場予測の17.5万人増を上回りました。失業率は4.6%で、前月の4.9%から大幅に改善されました。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げがしやすくなるという点では弱気材料です。

米国の10月の中古住宅販売件数、10月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。また、11月の住宅市場指数は予想なみでした。一方、10月の新築住宅販売件数、10月の中古住宅販売仮契約は市場予想を下回りました。9月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+5.1%で、市場予想の+5.2%を下回りました。住宅関連の指標は2勝3負1分で、景気面では弱気材料です。

世界的な緊縮財政と需要不足から、世界景気は減速しています。先進国の財政赤字が根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。ここにきて先進国は、大規模な財政出動を容認する方向に舵を切りつつあり、長期金利が上昇傾向に変わる気配が出てきました。

各国の金融政策に目を向けると、FRBは、次回の利上げ時期を模索中です。ECBは、政策金利をさらに一段引き下げ、民間銀行が中央銀行にお金を預ける際のマイナス金利の幅を-0.2%まで拡大し、さらに国債の買い取りを含む量的緩和に踏み込んでいます。日銀は、2%のインフレ目標を設定したほか、マネタリーベースが年間約80兆円に相当するペースで増加するよう調整しており、また、ETFを従来の2倍の6兆円まで買い入れ、さらにマイナス金利を導入するなどの金融緩和策を継続中です。

金融不安の気配を知る上で参考になるのが、金融機関間の取引金利の推移です。国際的な金融取引の際に金利の基準とされるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は、2014年5月までの2年5か月ほどは下降傾向にありましたが、その後は上昇傾向にあります。直近では、12月02日が0.9463%、12月05日が0.9480%、12月06日が0.9508%となっています。ギリシャの財政危機直前(2011年05月03日)の0.346%を上回り、さらに、2012年1月5日につけたピークの0.5825%をも上回っているので、金融システム危機はいつ再燃してもおかしくない水準と言えます。なお、2016年12月06日に記録した0.9508%が、ここ5年の最高金利です。

日経平均採用銘柄全体では、予想PERが16.2、PBRが1.33となっています。7月〜9月期の決算発表にともない、予想ROEは8.2%となり、企業の収益力の見通しは3か月前と同程度です。一方、今期予想利益の伸び率は+4.9%で、こちらは3か月前より0.2ポイント改善されています。

イールドスプレッドの日米差は、OECDが発表した2018年予想実質GDP伸び率の日米差(-2.2ポイント)や、予想PER、金利差などを勘案すると、日本市場が米国市場より1.00ポイント(日経平均で3630円程度)割安であることを示しています。日米の金利差や今期予想増益率の差が拡大していることを受け、日本市場は長期的には大幅に割安となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NYダウの上昇と連動して上げました。結果、NYダウに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.0%となり、日経平均の割安幅は570円から380円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-840円〜-380円の間で推移しています。
短期的に見ると、日本市場は、ドルベースでは米国市場より弱い動きとなっていますが、今日は弱い動きが減速しました。一方、中長期的に見ると、日本市場は、ファンダメンタル面では米国市場よりかなり割安で、テクニカル面では割高となっています。
引き続き、米国市場の動向や、為替・金利差の推移が鍵となるでしょう。日米の金利差は2.36ポイントから2.30ポイントに縮小し、ドル円相場は円高方向に推移しました。米国の長期金利が低下し、円高圧力が強まりました。

テクニカル面では、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。
ファンダメンタル面も見てみましょう。LIBOR銀行間金利は、ここ5年の最高値を直近で更新しており、金融システム不安が再燃する恐れがあることを示しています。ドイツ銀行をはじめ、ユーロ圏銀行の健全性が保たれているのかが気にかかるところです。
上海銀行間取引金利は落ち着いていますが、今後も株価の急激な変化には注意が必要です。また、北京と上海の不動産価格は上昇していますが、国有企業や地方政府の不良債権問題には引き続き注意が必要です。
世界景気の減速懸念が払拭されない中、米国の経済指標は、雇用関連以外はまちまちです。FRBは、緩和的な金融政策は当面続くとしながらも、昨年12月に9年半ぶりの利上げを実施しました。ただ、その後の追加利上げは見送られ、利上げピッチは緩やかになりそうです。これは対ドルの円高要因です。
欧州市場では景気が低迷しており、ECBは量的緩和やマイナス金利政策を維持しています。

12月8日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や、ECB定例理事会、ドラギ総裁の会見に加え、コストコホールセールなどの四半期決算が注目されるでしょう。

今日の日経平均は、想定レンジ内で推移し、上値は目安のラインを40円ほど下回り、下値は目安のラインを220円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-200円(現在18900円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ(現在18500円近辺)が下値の目安になりそうです。
■今週の日経平均の動きと投資スタンス  12/04更新
[ファンダメンタルの現状認識]
先週のNYダウは、OPECが減産で合意したことを受けて買いが優勢となりました。一方NASDAQでは、次期政権の経済政策が逆風になるとの見方から、売りが優勢となりました。
一方、中長期的には、「ドイツ銀行をはじめとする欧州の銀行の信用力不足」「中東やウクライナにおける地政学的リスクの高まり」「FRBの利上げや原油相場の低迷がもたらす信用収縮」「中国をはじめとする新興国の景気減速」などに引き続き注意が必要です。

2017年の実質GDP予想値を考慮すると、日米市場のイールドスプレッドの差は、日本市場が1.11ポイントの割安であることを示しています。割安の要因は、PERの差(S&P500のPERは18.4、日経平均採用銘柄の今期予想PERは15.8)や金利の差、GDP伸率の差などです。2017年の日米のGDP伸び率の差が、OECD予想値に比べて1.1ポイントぶん拡大する(日本が下方修正されるか、米国が上方修正される)か、あるいは日経平均採用銘柄の今期予想PERが19.1程度になれば(今期業績が下方修正されるか、あるいは日経平均が22330円程度となれば)、日米市場は均衡する、と解釈できます。中長期的には、日本市場は現在、米国市場より3900円ほど割安です。

日経平均がさらに上昇するためには、

1.米国市場の上昇
2.従来以上の今期予想増益率のUP
3.日米の金利差の拡大と一段の円安
4.日本の2017年GDP予測値(現在+0.4%)の上方修正
5.外国人の買い越し

などの環境が必要です。
最近の動きを見ると、

1.先週のNYダウの週足は、陽線となりました。日足は200日線を上回っており、一目均衡表では雲より上にあります。一方、NASDAQの週足は陰線で、200日線を上回っていますが、一目均衡表では雲の中にあります。
今週は、11月のISM非製造業景況指数や、10月の製造業受注、ECB定例理事会、次期政権の体制と政策などが株式市場に影響を与えるでしょう。NASDAQの日足が一目均衡表の雲に戻れるかどうかに注目したいと思います。
2.日経225採用銘柄のROE予想値は8.2%で、3か月前と同程度です。また、今期業績予想の伸び率は+4.9%で、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。
3.日米の金利差は2.33ポイントから2.36ポイントに拡大し、為替は1ドル111円台から114円台と円安方向に推移しました。今週は、112円台から115円台での動きが予想されます。
4.OECDが発表した2018年の実質GDP伸び率は、日本+0.8%、米国+3.0%となっており、この面では日本市場が2.2ポイント劣っています。
5.11月第4週は買い越しでした。11月第5週も買い越しとなった可能性が高く、今週も買い越しが予想されます。


[テクニカル視点]
直近の日経平均株価は、一目均衡表の雲の上にあります。総合乖離率は+22.3%と先週よりプラス幅を縮め、200日移動平均線乖離率は+10.5%と先週と同値でした。3つの要素すべてがプラスであり、中期的トレンドには青信号が点灯しています。また、日経平均は9日線と25日線を上回っており、短期トレンドにも青信号が点灯しています。

日経平均とNASDAQの200日線乖離率の差は、日本市場が6.1ポイント(日経平均に換算すると1120円程度)割高であることを示しています。割高幅は先週より3.0ポイント拡大しました。

NYダウは、9日線・25日線・200日線を上回っています。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線を上回っていますが、9日線と25日線を下回っています。一目均衡表では雲の中にあります。米国市場には、短期的には黄信号が、中期的にも黄信号が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場のファンダメンタル面を見ると、「米国の利上げ」「EU圏の銀行の信用力不足」「新興国の景気減速に伴う世界経済の減速」「米企業の業績の伸び悩み」「中東やウクライナにおける地政学的リスクの拡大」などがリスク要因となっています。
中国の不動産価格は大都市では上昇していますが、中国全体の不良債権問題は解消されていません。処理を急ぐと市場の下落を招き、処理が先延ばしにされると景気後退が長引く恐れがあります。
LIBOR金利は5年来の高値を直近で更新しており、金融不安再燃の可能性が意識されています。
好材料としては、米国の利上げが緩慢なペースで行われる可能性、トランプ次期大統領の政策への期待感、ECBや日銀が強力な金融緩和策を継続していること、新興国の金利が低下傾向にあることなどが挙げられます。

テクニカル面を見ると、米国市場は、短期的・中期的にもみあいです。日本市場は、短期的・中期的に上昇トレンドです。

米国の長期金利が上昇したため、日米の長期金利の差は拡大し、為替は週間では円安方向に推移しました。引き続き、為替、米国市場の動き、外国人投資家の動向などが要注目です。

先週の日経平均は、想定レンジ内で推移し、上値は目安のライン(ボリンジャーバンド+2σ)とほぼ一致し、下値は目安のライン(25日線)を600円ほど上回りました。今週の日経平均は、ボリンジャーバンド+2σ(現在18840円近辺)が上値の目安に、25日線(現在17720円近辺)が下値の目安になりそうです。

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